おとな立入禁止
こどものまちをつくろう 2018レポート
2018年4月末に2日間だけ「こどものまちをつくろうミニ」を開催。
こどもの自主性を保証するため大人は立入禁止。
’まち’ という実態のないものをこどもの力で作り上げる3回目。
まだまだ発展途上の取り組みの成長をご覧ください。
なおこちらのサイトはPCでの閲覧をお勧めします。
スマホではスライドショーの文字が表示されませんのでご了承ください。
|| こどものまちの全体像
映像ニュース社ではまちの ニュースを作っています。
最初はロケに出ていましたが、最後はスタジオを作ってニュースづくりをしていました。
はじめて編集をする子がほとんどですがすぐに使いこなします。
|| 2日間の成長
たった2日間の開催だったので混乱ではじまり、混乱で終わりました。
しかしそのなかでも逞しいこどもたちの成長が見られます。
こどもたちは、自分の存在意義をみつけて楽しめるようになります。
1日目入場したものの不安で泣いていたA君。役所で働く子どもたちに「助けてあげてね」と託しました。2日目は失業したようですが、「大人の受付」を買って出て交渉して見事給料もゲット。 1日ですごい成長ぶり。
でもね、フリーターですって直談判して雇ってもらって、お給料ももらえたよ、とピースサイン。
1日目に男子2名で協力して200diyを貯めて土地を買い、起業届を出し、缶バッヂマシンをレンタルし、パーツを購入して2日目に起業。20%納税するので、1日だけの起業では元はとれなかったが大満足の様子。
1日目入場したものの不安で泣いていたA君。役所で働く子どもたちに「助けてあげてね」と託しました。2日目は失業したようですが、「大人の受付」を買って出て交渉して見事給料もゲット。 1日ですごい成長ぶり。
|| 起業家 宝くじ屋の様子
やはり1日目に資金をため、2日目に3人で起業した女の子チーム。昨年も参加していたので、宝くじが儲かることがを知っており、しかも「今年は当選確率をあげて楽しめるようにした」らしい。
当選番号発表前のカウントダウンで盛り上げています。
|| 数字で見るこどものまちの参加者数
今年は2日間しかなかったものの、リピーター(複数 日参加した子の割合)が2017年の3日目を超えました。リピーターが増えることでおとなの手助けがなくても、秩序ができはじめます。
2017年と比較し、
低学年(小1・2年生)が45%→35%に減少
高学年(小5~中3)が11%→20%に増加
まちの運営をつかさどる年齢層が増えました。
2017年と比較し、
中野区 49人→96人と増加しました。
教育委員会の後援を取得できた効果です。
その他後援をいただいた地域では
豊島区 126人→138人
新宿区 94人→107人
区の後援を取得していない地域の変化は
練馬区 27人→21人
板橋区 2名→10人
上記以外 38人→69人
SNSでの拡散の効果も上がっているようです。
2019年はターナーギャラリーまるごとと、隣の公園を借りる予定。
1日400名程度を見込んでいます。スタッフ数ものべ350人を予定しており一気に規模が拡大されます。
課題が山積みですが、実現に向けて応援よろしくお願いいたします。
学びへの第一歩。
「楽しい」を仕事にしよう。
こどもによる
こどものための
こどものまちづくり。
0 1
こどものまちの
ミッション
自己肯定感を高める
自己肯定感の低い日本の若者
平成26年の子ども若者白書の特集で、7か国の若者意識調査の結果、「自分自身に満足している」子は45.8%と諸外国より低い傾向にあります。
見通しの立たないことをあきらめない
こどもDIY部の5年間の活動を通して「知らないこと」「想像できないこと」に挑戦しない子は自己肯定感が低い傾向にあると体感しました。
正解や結果を周りの大人に求め、自分の期待している回答を得られないと挑戦する前にやめてしまいます。
自己肯定感を高める=見通しの立たないことにもチャレンジできるようになることは、社会に出て活躍する人材を育てることに繋がります。
評価軸を増やす
学校や習い事など既存の評価軸では測れない、新しい分野でこどもたちの活躍の場をつくります。
こどものまちでは「仕事」を通して自分を他者に認めてもらうことができ、自己肯定感を向上させます。こども同士、またはスタッフの大人との関係の中で自己評価を高めていきます。
0 2
おとな立入禁止へのこだわり
こどものまちで遊ぶことは「留学」するようなもの
こどもたちは今存在しない仕事に就く
ICT、IoT、AIなど新しい技術が急加速で開発されており、生まれたときからインターネットに親しんできた子どもたちは、次世代の仕事につき働き方も変わるでしょう。
私たち親世代の仕事観はどんどん古いものになっています。
オモシロイおとな はたくさんいる
一歩社会に出て見渡せば、オモシロイおとなが世の中にたくさんいます。
親や先生と違う価値観のおとなの存在に触れ、今まで知らなかった自分の価値を見つけ、働きながら自信をつけていくことができます。
そのためには親のフィルターを通さず、こども自身の目で見て感じチャレンジすることを邪魔しません。
自分の力で何とかする=疑似留学
2018年のこどものまちを訪れた大人からは「ここはロシアみたいですね」と感想をいただいたように、こどものまちはまさに異国の地です。
客としてもてなされるとは限りません。ある部分では過酷でありながら、一方で自由が保障されている楽しさがあります。困難に出会っても自分の力で乗り越える意思のある子ども達の参加を歓迎します。
0 3
まちであることのこだわり
おとなになることは
面白いのだ
働くってなんだろう?
働くことの意味を見出せない若者=ニートが社会問題に発展しています。
働くこと=お金を稼いで日々の生活費を得ていくもの、という認識しかない子は、
大変そうだからおとなになりたくない、といいます。
しかし働くことは本当にお金を得るためだけの行為でしょうか?
こどものまちでは「お仕事体験」ではなく「まちづくり」をすることで、働く意味を体験的に学ぶことができます。
例えばタダで材料を調達するチカラ
例えば「ぼくたちの楽しいまちはどうやってつくるのか?」の講座の中で
まちの建物のコンセプトを考え、装飾をしていました。看板をつけようということになり、一人の男の子が見事タダで材料をゲットし、周りから賞賛されてとても誇らしげでした。同じことが恥ずかしくてできない子もいますが、その子には別の役割があります。
こうした小さな成果の積み重ねから社会的役割を実感します。
軋轢(あつれき)も乗り越える
こどものまちは楽しいことだけではありません。思い通りの仕事に就けなかったり、ルール違反はイエローカードを受け、逮捕される場面もありました。
不本意な場面に出会ったときどう乗り越えるのか?
泣いて親元に帰る以外の方法はないのか?
その乗り越え方を一緒に考え、チャレンジできる姿を増やすことを2019年の課題としています。
2019年春休みに豊島区で念願の10日間開催を果たした「こどものまちをつくろう」。
議会での議論の様子、仕事上のトラブル、元号が変わった瞬間のこどもたちの行動、フィナーレに向けてお祭りを企画する様子、公園に本当にまちを出現させたこと。10日間の奇跡と、限られた大人スタッフが見た、こどもたちの心の動きをご覧ください。
A4・フルカラー・8ページ 1000円にてbaseで販売中。
売り上げは2020年開催のために資金に充てさせていただきます。
応援よろしくお願いいたします。