

こどもは自由の苦しみを知らないから、自由が欲しい
俺にとって美大合格は目標でさ でも目標でしかなくて みんながちゃんと考えてること俺は考えれてなかったんだよね 美大入って何すんの?…って (中略) なーんか なんで絵描いてんのか わかんなくなっちゃった… (山口つばさ「ブルーピリオド」7巻より) この自由がどんだけ苦しいことなのか、案外大人も知らないことに最近気づきました。 確かに自分でも言語化できるようになったのはここ最近です。 引用した「ブルーピリオド」は世界で800万部も売れていて、マンガ大賞2020もとっていて、アニメ化もされているので知っている方も多いと思います。 なんの趣味もない高二の主人公が突如絵を描く喜びに目覚めて、東京芸大に現役合格し、紆余曲折しながら成長していくストーリー。(現在も連載が続いています) 先の引用部分は、東京芸大に受かって、課題の作品に何を作ったら良いのかわからなくなってしまった時の苦しみから出てきた言葉。 絵を描くのが楽しいから芸大受験を決め、マニュアルに沿って受験絵画しか描いていない主人公は、自由になった途端、自分に向き合わないといけなくなります。 自分は作


頼むから私を撃たないで〜子育てとゲームと攻撃性について
「怖い。みんなが私を撃ち殺しにやってくる」 ゲームの中とはいえ、殺されるのがすごーく嫌な気持ちだったので、いつかリアルにサバイバルゲーム(以下サバゲー)をやるぞと思った2年前。いよいよ今年はやりますよ。興味のある方はぜひ覗いてってください。 2年前の2020年春に、新型コロナで自宅から出られない日々が始まった時に、かねてから子ども達に懇願されていたマイクラを解禁して、暇なので一緒にやることに。せっかくなので、同じく暇を持て余している子ども達を集めて、一緒にワールドを作ることにしました。 ほぼ楽しい時間でしたが、困ったことや嫌なこともありました。 その時に人気があった遊びが「サバゲー」。 毎日集まって3時間ほどマイクラで建築をして、お互いの作ったものを披露しあい楽しんだあと、30分限定のサバゲータイム。この時はサバイバルモードになり、強制的にサバゲー会場に連れていかれるシステムになっていました。 私は嫌だったけどこども達はとても楽しそうで、当時はそのギャップが不思議でなりませんでした。 何が嫌って一人を狙って笑いながら集団で殺しにくるんですよね。笑


親子でちょこっと離島で暮らしてみた話・その後。
「うちの息子このままで大丈夫なんだろうか?」 と最初に思ったのが4年ほど前。その時にやった事というのが、近い将来どうなるんだ?という手がかりを探るため、そこそこの社会的ポジションや収入を得ているであろう成人男性を捕まえては「何歳ぐらいから勉強や将来のことを考え始めたか?」をインタビューすること。 上3人の女子の子育てでは全くそんな心配はなかったけども、男の子の考えていることはさっぱりわからない。ならば意思疎通のできる昔の少年に聞くのが早いと考えたわけ。 結果は…早くて中2〜3の高校受験を意識する頃、標準が高校2〜3年、遅いと就活で(いや働きながら?)やっと自分の人生どうする?を考えてきたことが分かってきた。そしてその後活躍するかどうかは学業優秀かよりも運とコミュ力と努力だなと思った。 バブル弾けた直後の苦しい時代に生きてきた人たちと比べたら、息子が目覚めるのはもっと先になるだろう、と腹をくくった。今のうちに視野を広げておきたいと思ったのは、こんなふうに腹を括ったからである。 目覚めるのが何歳だろうと、こちらとしては自立してもらわないと困る。自立し


親子でちょこっと離島で暮らしてみた話。
「うちの息子このままで大丈夫なんだろうか?」 母親なら誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか? 異性の心の中は本当に分からないことだらけ。上の女の子3人の子育ての時には感じなかった不安がフツフツと湧いてきた2021年。2021年最後の1か月に息子と3番目の娘と3人で離島に1か月暮らした日々に思ったことの記録です。(最後の1週間沖縄に行ったので沖永良部島は3週間) 「うちの息子このままで大丈夫なんだろうか?」と思ったきっかけというのが、彼の笑顔が少なくなったことに気づいたから。 勉強できない、運動できない、特技もない、「リアルのび太」ばりの呑気な彼の取り柄は「笑顔」。その笑顔を褒められ失敗してもポジティブに生きてきた。 ところが小学校に入り、みんなと同じようにできなかったり、いじめられたりですっかり臆病になってしまった。「どうせできない」とやる前から諦めるようになり、好奇心の発動も減ってきた。 そんなときに、2年ほど前にクラファンした離島への島留学体験のリターンを行使する時期が来たので、これはいい機会とばかりに行ってきたわけです。 ...


こどもの工作でレジンをじっくり楽しむ方法
好きな形・好きな色・好きなパーツを選んで試行錯誤できるUVレジンがこども達にとっても人気! 「スキルがなくてもカンタン・きれいに作れる」 なものは多くの子が夢中になりやすい。他にもスライムや粘土がこの部類に入ります。 UVレジンは紫外線で化学反応を起こして固まる樹脂のこと。 ただ・・・材料費が高価なので、レジンにカラーを混ぜ、モールドに流し込みUVで固めるだけだと、1個5分で作れてしまうレジン。次は別の色で・次は別のパーツでと簡単に平気で10個くらい作ってしう勢いです。 テキ屋夏祭りの宝石すくいの方が安いレベル。こうなるとさすがに勢いでどんどん作るのはまずいので、こだわったものを丁寧に時間をかけて作ってほしいなと、試行錯誤することかれこれ1年。 丁寧に作ってもらうのに一番効果があったのは「作る数の制限」と「パーツの種類を増やす」ことでした。 1回2個までならOKとしたことで、色とパーツの組み合わせを考えるのにすごく時間をかけるように。 ラメはもちろん、ドライフラワー、シールのようなパーツ、自然にあるものまで何でもとじこめられるのがレジンの魅力。買


イルミネーションからアリ地獄まで。ヒミツキチでなにつくる会議のご報告。
4歳から大人までワイルドにヒミツキチをつくろう! 第3シーズンに突入だ~! さあ今シーズンは何をつくろうか?の会議を10/24にやりましたので、今日はそのご報告。 ちなみに第2シーズンの半年に作ったものはこちら。 ヒミツキチ第2シーズンの記録 |...


まず動け。わからなくても作っちゃえ。こねくりケンチク研究所のビルド体験記。
4月からオンラインで月に2回顔を合わせてきた「こねくりケンチク研究所」のメンバーとリアルに顔を合わせた日。この半年オンラインで試してみて、そのまとめとしてどんなものを作りたいかなあ?とこどもたちの興味の向きを見てみたい気持ちもあり、ふんわりとした感じで過ごした1日。...


こどもたちはなぜ武器を手に取るのか?
最近思うところあってこどもたちの作ったものや、簡単に作れそうなものを集めたデータベースを作り始めて みんな武器を作るの好きという気づきがありまして。 ゴム銃、バネ銃、ボウガン、弓矢、剣、刀、盾、といったものは毎回誰かが作っています。男の子が多いですが、女の子も好きです。 実は我が子が全く武器を作らなかったし、ヒーローも戦隊ものにも戦いごっこにも興味がなかったので気が付かなかったのですが、世の親御さんたちはテレビやゲームの暴力的なシーンを遠ざけたいと思っているそうです。そのギャップに今更びっくりしたので、何が起きているのか興味が湧いてしまいました。 --------- 1983年にファミコンが家庭に登場して以来、日本の文化にまで成長したゲーム。以降「ゲームはこどもに悪影響を与えるという論」は、報道にあおられる形で数年スパンで盛り上がるそうです。 そのブームの発端は1997年に起きた少年Aによる神戸の連続児童殺傷事件のような、こどもによる残忍な犯罪が起きたとき。つまりゲーム内で味わう殺しのオモシロさが残忍な事件を起こす原因になっていたり、他にもこども


こどもをめぐる冒険①~道はなぜ道になったのか
小4~中学生対象に1年間かけて、2022年春に開催する「こどものまち」のまち設計をする「こねくりケンチク研究所」を2021年5月22日はじめました。 初日のテーマは「まちのオモシロ成分表をつくろう」ということで、面白いなと思った風景を写真に撮ってきてもらうというもの。6人の...


ひもが結べないこどもと親の期待
今日は保護者の方からいただいた相談をうけて、伝えるのって難しいけど伝えることをサボっちゃいけないよね、と自戒をこめて。 ということで、こちらがいただいたご相談です。 うちの子はサクッと作って満足しているんですが、親としてはもっと作りこんだり夢中になってほしいと思っています。また飽きるとダラダラしているのも不安です。 「こどもは満足」「親は不満」というギャップ。このギャップを埋めるための解決策は二通り。 大人がこどもの気持ちに寄り添う 大人が満足できる内容に変える うちのシェア工房は前者の考えなので、後者の考えの人は別天地を探してほしい。今時楽しませつつ完成度の高いものを作れるところはたくさんあるからきっと見つかります。大丈夫! 分かりやすい例えで二者の違いを説明すると”操り人形を作りたい”、というときに前者は「ひもの結び方を教える」、後者は「ひもを主催者があらかじめ結んでおく」という違いがあります。 ところで皆さんのお子さんは蝶々むすびや堅結びできますか? これまで300人以上の子どもたちが工房に来てますが、一人で紐を結べる子は体感で5%くらいで