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こどもがグミをつくったらスリル満点だった

平日夕方のじゆう工作の時間に、簡単なクッキングができるようになりました。

一部の子達が実験が好きで、ダイラタンシーやスライムを作っていてとても楽しそうだったので

レシピを見ないで試行錯誤してワイワイつくる姿を続けて欲しいなと、簡単なクッキングに手を出したわけです。

これが予想以上に面白かった。


工作もしている空間なので、衛生面は完璧ではありませんが、テーブルを分けて都度消毒しながら、そして原則自分で作ったものは自分で食べるが約束です。


グミはジュースにゼラチンをいれて固めれば完成、つまり硬いゼリー。

「ゼリー作ったことあるよ!」「グミ作ったことあるよ!」「妙なアドバイスいらないし」という子ども達が自信たっぷりなので、あえてこちらも口を出さず見守りに徹します。


こどもにとって料理は非日常体験

ところが、蓋をあけてみるとレシピを見ながらでも作れない。

様子を見てみると、レシピには「ジュースをレンジで加熱してゼラチンを溶かす」と書いてあるのに、アトリエには電子レンジがなく、カセットコンロしか用意してなくて。

仕方ないから混ぜただけの不思議な物体を冷やして固めようとしておりました。

まあそのままでも良かったんだけど、初回だったので出しゃばってアドバイスをしてみました。


「電子レンジに入れるとジュースはどうなる?」

「熱くなる」

「レンジ以外にジュースを温める道具はある?」

「ひょっとしてこのコンロ?」




こどもにとって火をつけることも非日常体験

「大正解!じゃあカセットコンロで火をつけられる人いる?」

「見たことはあるけどやったことはない」という。

今はIHが多いもんね〜ということで、早速火をつけてもらった。


「うわっ臭い!?なにこれ?」とガス臭さにドン引き!

みんな怖がっている中一人の子が「俺つけてみる」と火をつけてみました。


ぼっと大きい炎がでて、それだけでキャーキャー大騒ぎしてて楽しそう。


そして無事ゼラチンを溶かし終わって冷蔵庫で冷やして完成!




ガスコンロに火をつけるだけで怖がりつつも楽しそうな様子をみていると、こういう体験はこども時代に大事だとつくづく思います。こどもDIY部では怪我をしないように、失敗しないように大人が段取りすることをあえてしないのはそのためです。

でもこの本を読むとまだまだやってないこともたくさんあるな、と思い知らされますが。



ゼラチンとは何か知っていますか?

ここから先はこどもには興味がないかもしれないので、大人の探究を楽しみましょう。

お菓子作りをする方にとっては身近なゼラチン、一体何からどうやって作られているか知っていますか?


ゼラチンは動物の体からとっていて、つまり私たちが食べている牛肉や豚肉の形に捌いた後に残る、皮の内側についたものを集めたり、骨からゼラチンを作っています。


ゼラチンは冷えると分子が鎖のように絡み合い、熱を加えるとバラバラになるので溶けたり固まったりするそうです。


さて今回こどもたちが作ったグミを見て思ったのですが「ゼラチンって泡立つの?」です。

お鍋の写真2枚目を見ていただくとわかるのですが、表面にたくさん泡ができています。


そんな話から、最近こんなグミがあるよと教えてもらったのが「マロッシュ」というグミ。




まだ食べてないんだけど、食感が変わるのが不思議ですごく人気らしい。

成分表示を見てみると

[原材料]水飴(国内製造)、砂糖、ゼラチン [添加物]酸味料、炭酸カルシウム、香料、クチナシ色素

となっています。この中だと炭酸カルシウムが何かカギを持っていそうです。


ググると驚きの記事が!

炭酸カルシウムとゼラチンを混ぜると硬化する働きがあり、その力で擬似コンクリートをつくるだって???

すごいなゼラチン!


他にもゼラチンを泡立て器で泡立てて「泡ゼリー」作ったり、手軽に泡ゼリーが作れる商品があったり、全然知らなかったゼラチンの世界を垣間見ることができました。


ということで、ゼラチン×泡×炭酸カルシウムを使って面白いグミを開発してみようと思います。









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