

つい口を出しちゃう大人へ贈る、自由の種をつぶさないヒント
この世には「自由が好きな人」と「自由が苦手な人」がいます。 私はどちらかといえば、ずっと自由が大好きで、自由人すぎて怒られることもしばしば。 でもそのおかげで、嫌なことがあっても失敗しても「まあ自分の責任だよね」と思えるし、自己決定して生きられることが、私の幸福感の源になっている自負もあります。 だからこそ、「自由っていいよね、楽しいよね」という場をつくりたくて、自由工作や「こどもだけのまちづくり」を続けてきた。でも最近、世間とのズレをすごく感じてしまう。 トイレに行くのも、お茶を飲むのも、手を洗うのも、いちいち大人のOKが必要な絶対ルール。子ども同士でも「●●しちゃいけないんだよ」と、なんでもダメ出しされる空気。 学校選びも学び方も選択肢が増えたはずなのに、自由度が上がるどころか、逆に窮屈さが増しているように感じます。 AIがこれだけ身近になって、学び方がどんどん変わっていく時代なのに、未だにひたすら暗記に時間を使う“無駄な努力”のような勉強をするために、大好きな工作を辞めてしまう子を見ていて悲しくなります。 自由が好きな私は、こんなつまらない


今さらプログラミング教室をはじめる理由〜生成AIとこども
2025年10月からRobloxとScratchを学ぶプログラミング教室をはじめます。 工作教室やアート教室よりライバルが多いこの業界に 都内ではもう飽和しているとも言われているこの業界に この新宿のど田舎・西落合周辺ですら、教室がたくさんあるっていうのに なんで今さら参入するのかについてお伝えしたいと思います。 生成AIの普及 受け身な態度のこどもたち AIリテラシーとはなにか やっぱりMAKEマインドのある子が好き ちなみに私自身はプログラム書けませんので、ガリガリにコード書きたい!という子向けの教室ではないということをあらかじめ断っておきます。 ROBLOX STUDIOの画面。英語も結構使います。 生成AIの普及 2025年に入ってから急激に私のような市井の民も生成AI使うようになり、身近になった生成AI。 最近はかなりの時間使っています。普段から一人で仕事をしているので、気軽に相談したり、資料を探してくれたり、画像生成や、最近では動画生成と本当に助かっております。 実は長年こどもDIY部の工作でArduinoを使ってプログラムで動く工作


じゆう工作で泣いてしまった女の子の思い出
もうすぐ夏休み。こどもDIY部にも夏の工作のお問い合わせが増えてきております。 毎年夏休みは自由工作の時間枠を増やしているので、いろんなお子さんが参加してくれます。 新しい出会いにワクワクする気持ちもありつつ、気持ちが落ち込むこともあります。 夏休みに工作をして、2学期に学校に持っていく方もいらっしゃるようなのですが、そこに「大人の理想」や「大人の見栄」を持ち込むのは本当にやめていただきたい。 毎年何人かお子さんの作品の出来栄えに不満そうな方がいらっしゃるのですが、いちばんひどかったのは、せっかく作った子どもの作品を上から塗りつぶしてしまった方でした。 その子は年齢の割には丁寧な仕事ができる子でしたが、それでも大人のようにはうまくできなかったのが気に入らなかった様子で、お子さんが泣いて「お母さんやめて」と懇願しても手を止めることはなく、そのお母さんは一色に塗りつぶしてしまい、私も一緒に泣きたい気持ちになりました。 毎年夏休み前になると、その女の子のことを思い出して、今年はこんな悲しいことが起きないようにしたいなあ、といろんな工夫をしてきました。今


自由って放任?迷ったときに考えたい子育ての軸
こどもDIY部に初めて来る人は100%「楽しそう!」と思って参加してくれます。 ところが、自由に工作することが実は苦しいことだとあとで知る子が後をたちません。 自由に何かを選ぶには、「情報収集→選択→決定→挑戦→失敗or成功」という複雑なプロセスが必要です。これは脳のワーキングメモリや注意資源を大量に使うため、心理的負荷がかかります。そのため子どもが「なんでも好きに作っていいよ」と言われると、実は不安や戸惑いで固まってしまうことが往々にしてあります。 心理学者ロイ・バウマイスター(Baumeister et al., 1998)は、人間が意思決定を繰り返すほど精神的エネルギーが消耗し、注意力や自己制御力が低下する「決定疲れ(Decision Fatigue)」を報告しました。 また、2021年の研究(Schulz et al., Nature Communications)では、自分で意思決定をするとき、脳の前頭前野や線条体といった領域が活発に働く一方、他者の指示に従う場合は、これらの活動が顕著に低下することが明らかになりました。...


なぜ親はうざがられるのか?本当に必要なのは"教えない勇気"
「ここは赤色にしたら?」 「もっと線が太い方が良くない?」 「いろんな形を書いていいんだよ」 「好きにしていいんだよ」 親の絶え間ないメッセージにとうとう泣き出した子がいました。 親は良かれと思って言っている。 でもこどもにはその気持ちが伝わらない切ない時間。 親子で工作しているとかなり頻繁に出会うシーンです。 子どもたちにとって本当に必要なのは、「正解を教えてくれる先生」ではありません。 「こどもDIY部」が目指しているのは、子どもたちが自分の手で作ることが当たり前の世界を作ること。 だから、ここには"教える先生"はいないのです。 子どもたちは、材料を前に考え、自分なりに試し、失敗し、また工夫して……を繰り返します。この「試行錯誤」のプロセスこそが、現代の子どもたちに必要な力を育てると、さまざまな研究が示しています。 たとえば、スタンフォード大学のキャロル・S・ドゥエック教授は「成長マインドセット理論(Growth Mindset)」で、失敗を恐れず挑戦する経験が、子どもの自己効力感(self-efficacy)や学びへのモチベーションを高める


釣りキャンにこどもだけのまち〜逃げ場のない場所で得られるもの
釣りキャン2024in大磯 小中学生6人と親元を離れてのキャンプが終わって1週間がたちました。 4泊5日でこども達と過ごすのは過去最長。気力体力持つかしらと心配でしたが、 楽しいことがたくさんあったので、あっという間に終了。 終わって3日間は寝不足からくる疲れと日焼けした肌を癒すのにぐったりしていましたが ぐったりしながら子ども達とのやりとりがじわじわ思い出されました。(いい意味でね) 良い体験だったので何が良かったのか振り返ってみたいと思います。 キャンプというと自然と触れ合ったり、デジタルデトックスできるとか、協調性が育つとかいろんな目的を持って参加されてると思いますが、ファミリーキャンプでも体験できることはすっとばして、今回は「親から離れるメリット」に注目してみます。 まず参加したこども達のことをざっくり説明すると、小2から中1まんべんなく学年が混じっていて、ほぼ全員初対面。参加した目的も「釣り」「イカダづくり」「なんとなく?」とバラバラでした。 そして半分の3人は自分の気持ちや意見を言葉や態度で表現するタイプ、残る3人はその逆のタイプ。.


セロテープのジレンマ〜工作を通して何を学ぶか?
こどもたちが自由に創造力を発揮できる場として、工作はとても魅力的です。紙や糸、木材やペイントなど、さまざまな材料を使って何かを作るというプロセスは、こどもたちの成長に大きく寄与します。 小学校低学年以下のこどもたちとの工作で神器となるのは「はさみ」「色えんぴつ」「セロテープ」です。 中でもこどもたちの自由な創造を阻みがちなのが「セロテープ」。 透明で目立たないし、ぱっと切って貼るだけで簡単にくっつく!とてつもない便利グッズです。 ところが 「セロテープ」は粘着力が弱くて自由なアイデアを形にすることができないが場合がありまして、 ちょっとアクロバットな形にしようものなら、ぱかっと落っこちちゃいます。 何度も何度も貼り直してもぱかっと落っこちます。 そのときに8割の子は「まあこれでいいや」とあきらめ、 1割の子は泣き、 1割の子はどうしたらいいか試行錯誤します。(体感です) 脳内イメージが爆発してて、それに少しでも近づけようと頑張っているだけに 作品があっという間に崩壊してしまう悲しみには共感しかありません。 これを学びにできたらどんなに面白いだろう


未就学児の自由なアイデアと高学年からの巧緻性
皆さんはこどもが自由に作った作品は好きですか? 大人になるとついつい、役に立つものや完成度の高い作品を作ろうとしがちで、こどもが楽しく工作することが理解できにくくなりますよね。もうゴミにしか見えない私の心こそゴミなんだけど、そのオモシロさって子ども同士だと伝わります。 こちら最近のヒット作! 「しみチョココーンにしみチョココーンを重ねるの」 と箱の各面にある「ギンビスのロゴ」「全粒粉の文字」など同じパーツを切っては上に重ねては、ひたすらテープで貼る。 そこに意味はあるの?なんて大人の考えは無粋なようで、 なぜなら他の子が見にきては「重ねて張ってるんだ、いいね!」って口々に言うんです。 ここに子ども心をくすぐる何かがあるようなんです。 子ども同志の素直な賞賛は、他の子がいることろでたくさん得られ、良い時間を過ごせます。 ゆっくり育つ子にとって年下からの賞賛は絶大 とくにゆっくり慎重に成長する子は、同級生からは褒められにくいものの、年下の子からすごい!と言われるとぐっと成長します。 工作のアイデアがなくぐだぐだ3年間を過ごしたA君。たまたまつくった工


大人はなぜこどもにウザがられるのか
前回「こどもがグミをつくったらスリル満点だった」というブログで、こどもに余計なアドバイスをしてしまい「そのアドバイスいらない」とうざがられたので、しまった!と思ったことを振り返ります。 グミ作りは2日間別々の子がやりました。1日目に作った子が「熱しすぎてゼラチンが溶け切らなかった」「砂糖を入れすぎても美味しくない」という発見があったので、2日目に作ろうとしていた子に伝えたら「そのアドバイスいらない、うざい!」と言われて、ああ、今うざいことしちゃったな、と反省。 そのあとは見守りに徹していた時の振り返りです。 大人はなぜこどもにウザがられるのか みなさんにも経験ありませんか?職場で、学校で、友達同士で頼まれてもいないのに勝手にアドバイスしてくるうざい人。 例えば恋バナを、旦那の愚痴を、ただ聞いてもらって発散したいだけなのに、アドバイスされてうざい。 仕事でちょっとミスして落ち込んでる時に、上司にアドバイスされてうざい。 これがこども相手だとどうでしょう? 大半の大人が聞かれていない余計なアドバイスをこどもに対して、していないでしょうか?...


こどもがグミをつくったらスリル満点だった
平日夕方のじゆう工作の時間に、簡単なクッキングができるようになりました。 一部の子達が実験が好きで、ダイラタンシーやスライムを作っていてとても楽しそうだったので レシピを見ないで試行錯誤してワイワイつくる姿を続けて欲しいなと、簡単なクッキングに手を出したわけです。 これが予想以上に面白かった。 工作もしている空間なので、衛生面は完璧ではありませんが、テーブルを分けて都度消毒しながら、そして原則自分で作ったものは自分で食べるが約束です。 グミはジュースにゼラチンをいれて固めれば完成、つまり硬いゼリー。 「ゼリー作ったことあるよ!」「グミ作ったことあるよ!」「妙なアドバイスいらないし」という子ども達が自信たっぷりなので、あえてこちらも口を出さず見守りに徹します。 こどもにとって料理は非日常体験 ところが、蓋をあけてみるとレシピを見ながらでも作れない。 様子を見てみると、レシピには「ジュースをレンジで加熱してゼラチンを溶かす」と書いてあるのに、アトリエには電子レンジがなく、カセットコンロしか用意してなくて。 仕方ないから混ぜただけの不思議な物体を冷やし

















