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こどもがDIYから何を学べるか?

  • 11 分前
  • 読了時間: 3分

「のこぎりを使ってみたい!」 「かっこいいドリルを使ってみたい!」


最初はそんなワクワクした気持ちから始まるこども達のDIYですが、実はものづくりのプロセスには、勉強だけでは学べない「生きた学び」がぎっしり詰まっています。


1回作ればすぐに何でもできるようになるわけではありません。

ここで大切なのは、「立派な作品を完成させること」ではなく、自分の目標に向かって「どう進めればいいか予測して組み立てる力」「失敗から学ぶ力」です。


これが身につけば、ぶっちゃけ出来上がった作品がすぐ壊れてしまっても問題ありません。

ただ、DIYの工程は小学生には難しいことだらけ。できなくて当たり前。

嫌になっちゃうのを避けながらどうやって進んでいくか、いつもいつも頭を悩ませています。






DIYの5つのプロセスで学べること


以下は当教室の探究工作コースでも実践している「制作の5大フロー」になります。

木で棚を制作する場合の例ですが、正直大人でも難しいですよね。

いきなり全部これをやれっていわれると、難しすぎてくじけてしまいます。

探究工作コースでは、どの工程をやるのかをその子に合わせて講師が選んで渡します。



① 目的の定義(何を入れるか考える)

学べること:課題設定能力

感覚で作り始めるのではなく、「ゴールから逆算して仕様を決める」という、すべての学習・仕事の基礎となる思考法です。


② 要件定義(サイズを測り設計図をつくる)

学べること:数値化スキル

「これくらい」という曖昧な感覚を捨て、ミリ単位の客観的な数値に落とし込んで物事を捉えるます。


③ 仕様選定(重さを考慮して材料・厚みを決める)

学べること:物理・構造の基礎理解

載せるものの重さ、材料の強度を、実体験を通して学びます。


④ 図面作成(板の厚みを計算し、寸法を出す)

学べること:空間認識能力・算数的思考

3次元の立体を2次元の展開図に書き起こし、板の厚みを引き算しながら計算する、複雑な数学的作業です。


⑤ 出力と検証(カットして組み立てる)

学べること:仮説検証力(エラー&リトライ)

図面通りに切っても、現実にはズレ(失敗)が生じます。修正しながら組み立てを行い、ズレによってどんな不具合が起きるかを体験していきます。



なぜ失敗が良いのか


小学生には危険なのでスライドソーを使わせることはしません。


だから手ノコでは当然まっすぐには切れないし、寸法もズレます。ガタガタの作品になるのが当たり前です。


でも、この「ズレ」や「失敗」こそが、最高の教科書になります。


  • 算数の授業で習う「直角」がズレると、本棚にしたときにどう傾くのか?

  • 理科で習う「垂直」ができないと、なぜ全体のバランスが崩れるのか?


教科書の中の記号だった「直角」や「垂直」の意味を、子どもたちは失敗を通して初めて「自分のこと」として理解できるチャンスです。


真っ直ぐきれいに切る技術は、大人になって便利な工具を使えば一瞬で解決できます。

でも「思い通りにいかなかったときに、どう工夫してリカバリーするか」という論理的な思考力は、子どもの頃の試行錯誤からしか身につきません。


だからこそ、子どもが寸法を間違えたり、ガタガタのものを作りそうな時に、大人が先回りして「こうしなさい」と正解を言ってしまうのはもったいないんです。それではただの作業になってしまいます。


「失敗は次に進むためのデータ」と捉えて、「じゃあ、ここからどう直そうか?」と一緒に次の工夫を考えていく環境こそが、子どもの本当の知性を育てていくと考えています。










 
 
 

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