【エージングペイントでファンタジーをつくろう】
思いついたら即行動!
これがこどもたちとものづくりをしていて、一番面白くて、勉強になるところ。
完成形が決まっているモノづくりイベントや、主催者が完成イメージを持っていると、余白がなくなってこの面白さが発揮されないので、トライ&エラーで違うやり方を毎年模索しています。
そんなわけで、こどもが自分の力で参加できる地元エリアで、クオリティーの高い活動ができたらいいなという思いで、気楽にはじめた夏休みイベントも今年で5年目になり、年々自由度が高まっておりまして、
こどもDIY部から講師の方への注文 「アドリブでお願いします」
的な無茶ぶりも、受けていただける力のある方ばかりで本当に幸せです。
今回一番マニアックなのは7月21日に開催する、「エージングペイントでファンタジーをつくろう」というやつなんですが、
何がマニアックって「ファンタジー」には形がないので、形から作り出さないといけないというところです。
例えばこちらのお城。
エージングペイントで凸凹の質感を出していますが、ペイントする前、どんな材料でできていると思いますか?
スタイロフォーム、木、トイレットペーパーの芯、コピー用紙を丸めた筒、コースター、結束バンド、たまごパック、なんです。
どこの家にもありそうでしょ?
では次の問題。こちらの宇宙船は何でできていると思いますか?
スタイロフォーム、ガチャポンケース、ペンのキャップ、おもちゃの基盤、木、鉢底網、です。
何に使えるか分からないけど、オモシロイ形なのでなんとなく捨てられないガラクタを別のモノに見立てて、新しい形にして命を吹き込んでいます。
そう思うと、な~んだ、簡単そう!と思いませんか?こどもたちはこういう工作得意ですよね。
実はこのガラクタを別の者に「見立てる」力は、質素であるほど美しいとされる茶室づくりでも使われています。
曲がった木や、継ぎはぎのように種類の違う木が使われた壁など、他人が見向きもしない、価値のないと思っているものをしつらえて、ひとつの世界観を創り出し価値あるものに変えているんです。
見立ての力は新しい価値を生み出して、発見する喜びを与えてくれるから、完成する「モノ」以上にイキイキとした「体験」ができるだろうと想像して、今からワクワクしております。
あと若干名募集しております。興味のある子はぜひ遊びに来てね。